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通訳ガイドさん達
から頂いた質問です。 回答:忍 師範
*戦国時代が終焉するとともに忍者の需要は減ったと聞いています。その後徳川幕府に雇われてお庭番となり全で情報収集したというのは本当でしょうか?また戦国時代以降忍者の里はどのように生計を立てたのでしょうか?
伊賀忍者だったとされる服部家は、二代目の時には更迭されたと言われているので「お庭番=忍者」というわけではないと思われます。 ただし、中にはお庭番になった忍者もいたかも知れませんね。 忍の里は他の村と同様に、農耕して自給自足の生活だったと思われます。
*忍者はなぜ刀を背中に背負っていたのか。刀を抜く時に危険ではないか??
背中に刀を背負うのは忍び込みの時に腰に帯刀していたら邪魔になるということだと思います。 特に危険はないですよ。 また、大太刀を抜く場合、下忍二人に前に馬にならせ、跳び乗って鞘を引き下げる「鞘落とし」といわれるやり方をする場合もあります。
* クイズ形式のテレビ番組で、忍者はどうやって時刻を知ったか、という問題があり、答えは「ネコの目の瞳孔で」でした。が、そのしくみについては、番組では説明がありませんでした。この答えは本当なのでしょうか?本当ならばそのしくみを教えてください。
忍者でなくても、現在の時刻を知ることはとても重要なことです。しかし、腕時計も無かった時代では、時を知る手段はごく限られています。お寺で鳴らす鐘の回数を数えるか、時計を置いてあるような店などを訪れるしかありません。任務中の忍者ともなれば、そう簡単に時刻を聞きにいくことも出来ません。そこで編み出されたのが猫時計の術です。猫の瞳孔は、明るいところでは細まって暗いところでは広がるという習性があります。この習性を利用して、時間と瞳孔の大きさの統計を取り「どの程度瞳孔が大きければ何時になるのか」という原理を確立したのです。この猫時計の術自体は忍者の専売特許というわけではなく、中国で発見された知識であったといいます。この猫時計の術は、九州最強と謳われた武将・島津義弘も自陣で時を知るために使っていたという伝説が残されています。(Wikipedia参照)
*忍者は任務が達成できなければ自害せねばならず、達成したら秘密を守るために殺された、と読みましたが、本当ですか?
もしそうなら、どうして命がけの任務につけたのでしょ
忍者自体が優秀な諜報技術を持っていたでしょうから、その人材を手放すことを考えれば、自害したり、秘密のために殺されるとは限らなかっただろうと思います。 ですが、忍者は密命を受けることが多かったため、口封じなどはあったかもしれませんね。
*外国人の思い込みと実際大きく違う点を教えていただければと思います。
外国の方より、むしろ日本人の方が忍者を誤解していると思います。荒唐無稽な魔法みたいな忍術は講談の中の話ですよ。 「消えたように見せかける」ことはありますが、実際に消えるなんて有り得ないですよね?(笑)
*忍者の修行期間は?
我々の流派での話ですが、師範位ぐらいの技を身に着けるには、最短で5年、普通でも10年は稽古が必要です。
*よく誤解されていることがあると思いますが、それはどのようなことですか?たとえば、忍者。Ninja is a secret
spy.だけでは講師や忍者をよくしっていらっしゃる方としては不満に思われると思います。よく知っている立場の方として、時間がないときでも「これだけは最小限使ってほしい」ということを教えてください。
また、言葉についてですが、武士道と同じく、忍者を表した適当な訳語はないと思います。 訳すより「ニンジャ」という固有の言葉を使って頂きたいです。
*現在も忍者と言って良い人が存在するとききましたが、本当ですか?その人口は。どのような仕事についていますか?
世界各国の特殊部隊の隊員の方々は「現代の忍者」と言えると思います。 ちなみに、1853年ペリーが来航時に、沢村甚三郎という忍びが黒船に潜入したといわれています。
*忍者になる試験、ランクづけはありますか。
これも我々の流派での話ですが、現在は段位が存在します。
*日本の武術 (柔道、剣道、合気道など) の動きと、忍術の違いはなんですか?
現代武道(柔道や合気道)との違いは、所謂「総合武術」ということではないでしょうか。剣や槍などの武器術をはじめ、手裏剣、鎖鎌などの特殊武器、素手で戦う体術など、忍び込み以外にも沢山の技を修行します。 また、忍術は競技ではありませんので、ルールや禁じ手が存在しません。 それ故に稽古には細心の注意が必要です。
*具体的に、どのような忍術がありますか。
例えば「相手に目潰しの粉を投げつけて煙が上がっている間に草むらに隠れる」という技があります。 この時、足跡が分らないように前方回転受け身を行ないます。
*現在ではどのように技を習得し、将来に伝達して行っているのか。伊賀流・甲賀流の違い、その他の流派などもあれば。
技の伝承は、昔ながらの師匠から直接、手をとって稽古をつけて頂きます。 残念ながら、それ以外に本物の技を伝承する方法はありません。 流派の違いは「投げ縄が優れている」「銛板が優れている」などの特徴的な動きに表れます。
*社会的認知までの歴史。時代にもよると思うが、主に江戸時代における社会的および経済的地位。
江戸時代の社会的地位などは、歴史学者の方々のほうが明るいと思います。
*忍者の里として、甲賀、伊賀以外にはどこかありますか?
忍者の里は、伊賀、甲賀の他に長野の戸隠村があります。
*忍者の修行にはどんなものがありますか。実践可能なものも教えていただけますか。
忍術の修行は危険を伴うものが沢山あります。 なので、稽古なさりたい方は、必ず師範のもとで修行なさって下さい。
*外国人の方の忍者のイメージはどういうものですか。アニメですか。
外国人の忍者のイメージは…、外国人にお尋ね下さい(苦笑) 少し伺ったところでは「スーパーマンと同義語」だそうです。
*よくオーストラリア人に「忍者シンタロウ」と尋ねられますが、昔の隠密剣士のことでしょうか?
そのようです。秋草新太郎(あきくさ しんたろう)(演:大瀬康一)本名は松平信千代。剣術の流派は柳生新陰流。 柳生新陰流のマスタークラスは非常に忍法と似た技を使います。
*忍者はカッコイイし、謀報員として活躍すべき機会はたくさんあると思いますが、現代日本に忍者という職業は必要だと思いませんか?是非復活して欲しい。もしかしたら、私達の知らない所で隠密的な職業が確立しているのかもしれませんが・・
戦国時代の忍者がそのまま復活する必要はないと思います。 ですが、先に述べた特殊部隊や情報機関など、忍者と同じ役割の職業は現在も存在します。 そんな方々は「現代忍者」と言えるのではないでしょうか?
*本物の忍具を安く購入できる所を教えてください。
「本物の忍具を安く購入する」のは難しいと思います。骨董品屋さんで探せば或いは…。
*江戸時代、厳しい旅行制限があったにもかかわらず、職業とはいえ、松尾芭蕉、間宮林蔵、葛飾北斎、伊能忠敬といった人たちが各地を訪れていました。資金援助をうけたり、特別旅券をもらう代わりに、各地の情報を中央政府に伝えていた事もあるのでしょうが、特に芭蕉は忍者であったという説が有名です。この点に関しての疑問にお答えいただけたらと思います。
私的な意見ですが「松尾芭蕉が忍者だった」というのは確証はないと思います。 私が聞いた限りでは「一日歩いた距離が、普通では考えられないぐらい長かった」というのがその根拠だそうですが、「長距離を歩く=忍者」というのは全くの間違いです。
*忍者、忍術の説明を現代との関わりでどうされているのか。(今現在は忍者が存在しないと理解しているので、その辺りを、ツアーの意味も含めてどうされているのか興味があります。あくまで、昔の忍者を今体験してみましょう、という感じなのでしょうか。それとも、忍者はまだしも忍術はフィットネスや精神修行に通じる事もあり、その辺りを現代社会にも生かせるというような事を言われているのでしょうか?)
忍術と現代の関わりですが、「相手と衝突しない」という日本伝統文化としての側面、災害や犯罪から身を守るという護身術としての側面、時代劇や演武、ショーなどのパフォーマンスとしての側面などがあります。
*また、忍者の始まりは、何時ですか?全盛期は何時頃でしたか?
忍者の発祥は詳しくは定かでありませんが、飛鳥時代には既にその存在が述べられていたそうです。 忍者が最も暗躍したのは、やはり戦国時代だったと思います。何より実用性が求められた故だと思います。また、忍術の発祥は古くは唐の拳法であると言われています。
…歴史学者に聞いた方が詳しいかも知れないですね(ToT) あくまで一武道家としての私的な意見ですが述べさせて頂きました。m(_ _)m
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